【4ヶ月の入院記録】前置胎盤で管理入院って何するの?

妊娠・出産

こんにちは、すず子です。

私は、「切迫早産」と「全前置胎盤」と診断され、約4ヶ月間の長期入院を経験しました。

この記事をご覧になっている方の中には、

  • 急に「前置胎盤の傾向がある」と言われて戸惑っている方
  • 医師から「管理入院の話が出たけれど、実際はどんなことをするんだろう」と不安な方
  • 「自己貯血するって言われたけど、どんな感じなんだろう……」とドキドキしている方

がいるかもしれません。

私も、まさにそうでした。見通しがもてないことって、本当に不安ですよね。

だからこそ、私の経験談が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

あくまで“私のパターン”ですので、
病院の方針や、ご自身の状況と照らし合わせながら、参考にしてもらえたらと思います。

今回は、

  • 長期入院になった経緯
  • 「前置胎盤」の管理入院ってどんなことをするの?
  • 「自己貯血」ってどんな流れだったのか

について、私の体験を交えて詳しくお話ししていきますね。

てっとり早く、ざっくり入院中の経過を知りたい方は コチラの記事をご覧ください!

では、まずは入院期間が長くなった理由についてお話ししていきます。

なぜ、4ヶ月も入院することになったのか?

結論から言うと、「切迫早産」と「全前置胎盤」が併発していたからです。

私は妊娠21週で「切迫流産」と診断され、そこから入院生活がスタートしました。(22週からは「切迫早産」となります)

もし「切迫早産」だけであれば、状態によっては27〜30週頃に退院できていたかもしれません。(子宮頸管が一桁台だったり、子宮口が開いてくるような場合は、正産期の37週まで入院になることもあります。)

しかし「全前置胎盤」となると、さらに出血のリスクが高まり、30週から出産まで「管理入院」が必要になります。

私の場合、子宮頸管が25mm以上で安定せず、「切迫早産」として退院できないまま「全前置胎盤」の管理入院へ突入。その結果、約4ヶ月の長期入院となってしまったのです。

26週目「全前置胎盤」で帝王切開決定

私は、妊娠21週の健診で、子宮頸管が20mmだったため即入院に。(多くの病院では25mm以下で入院の判断がされるようです)

入院中は、以下の検査が週1ルーティン。

    • エコー検査(赤ちゃんの発育確認)
    • 内診(腟内からの超音波検査)
    • 尿検査
    • 血液検査

そして、22週の内診で初めて、医師から「前置胎盤の可能性がある」「帝王切開になるかもしれない」と言われました。

その時は、突然のことであまりピンとこず、「前置胎盤・・・なんか聞いたことあるような。」という感じでした。

「帝王切開」については、私自身も帝王切開で生まれたし、友だちから「帝王切開で産んだよー」と話を聞いたこともあったので、すんなり受け入れることができました。その時は

でも、診察後にネットでいろいろ調べているうちに、「前置胎盤のお産」は、リスクのあるお産だと知り、少しずつ不安が募っていきました。

調べれば調べるほど怖くなる・・・。それならと、私は考えるのをやめました。

「もう、なるようにしかならない。とにかく自分と赤ちゃんが助かるなら方法はなんだっていいや!」と自分に言い聞かせました。

前置胎盤とは?

胎盤が子宮の出口を覆ってしまっている状態です。前置胎盤の頻度は全分娩の1%弱と言われています。

妊娠の早い時期に前置胎盤を疑われても、週数が進むと子宮下部も伸びるため、最終的に胎盤も子宮口から離れ、「前置胎盤でない」と診断されることがほとんどです。

引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームページ

前置胎盤になると、赤ちゃんが自然には出てこられないため、「帝王切開」による出産が必要になります。

前置胎盤には4つのタイプがあり、胎盤が子宮口をどの程度覆っているかで分類されます。2cm以上覆っている場合は「全前置胎盤」と診断されます。

私は、22週の時点で 4cm 、23週で 5cm 、24週には 7cm と、覆う範囲がどんどん広がっていきました。解消の傾向が見られなかったため、26週時点で「 37週に帝王切開する」ことが決定しました。

前置胎盤は、週数が進むにつれて、出血リスクが高まっていくため、40週を待たず、生産期に入ったらすぐ帝王切開で出産することがスタンダードなようです。

前置胎盤は30週から入院!?

30週を過ぎると、お腹の張りや子宮への負荷が増え、出血リスクが一気に高まります。

「前置胎盤」と診断された方の約半数が「警告出血」というものを経験するそうです。

私も、「出血したらすぐ教えてね」「2回出血したらその時点で帝王切開」と言われていました。

そのため、より安静に過ごすことが必要となり、緊急な出血に備えて、30週頃から「管理入院」となるケースが多いようです。

また、「全前置胎盤」での出産は出血量が多くなる傾向があるため、出産に備えて、あらかじめ自己貯血を行うことになります。

その人の貧血具合によりますが、私の場合、週に1回3回に分けて900cc取る計画になりました。

自己貯血ってこんな感じでした!

初めての貯血はドキドキ!同時に「どんな感じなんだろう」と興味しんしんでちょっぴりワクワクした気持ちもありました。

当日の朝は普段どおりに食事をとり、9:30頃に助産師さんと一緒に輸血部の部屋へ移動。

看護師さんの問診を受けたあと、ベッドに横になり、お腹にモニター、腕に血圧計を装着します。

貯血中は助産師さんがモニターで赤ちゃんの状態をチェックしてくれます。

看護師さん・助産師さん・技師さんの3人体制で手厚くサポートしてくださり、リラックスして臨むことができました。

そして、針を刺してから約5〜10分ほどで採血完了!驚くほどあっというま!!

その後、抜いた分の血を補うために点滴をしてもらい、15分ほど様子を見て終了です。

点滴したまま病室に戻り、10分ほどで針も抜いてもらえました。

痛みは、通常の採血と同じで「チクッ」とする程度。9:30に輸血部に行って、10:30前には病室に戻ってきました。

ちなみに、私は数値的に貧血気味だったため、貯血の2週間前から鉄剤を服用していました。

貯血1回目のあと、貧血具合が進み、鉄剤の量を増やしてもらい、食事も「貧血食」に切り替わりました。

立ちくらみなど貧血症状はなく、体調は特に変わりありませんでした。

さいごに

前置胎盤自体がまれなケースで、まさか自分がそうなるなんて思ってもみませんでした。実際に経験してみて、初めて知ること・感じることがたくさんありました。

やっぱり一番不安なのは、分からないこと。

この体験談が少しでもイメージを掴む手がかりになったり、「自分だけじゃないんだ」と安心するきっかけになれば、嬉しいです。

次回予告

次回は「里帰り出産を諦めた話」をお届けします。私自身の葛藤も含めて綴っていけたらと思っていますので、よかったらご覧ください。

それでは、また。

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