はじめに
こんにちは、すず子です。
私は、妊娠21週目の検診で「切迫流産」と診断され、急遽入院することになりました。
そして週数が進むと、なんと「全前置胎盤」という診断が下されダブルパンチを食らうことに。
なんと4ヶ月にわたる長期入院になってしまったのです。
もちろん最初は戸惑いが大きく、検索魔になってしまいました。涙が止まらない夜もありました。
でもSNSやブログで、同じように長期入院を経験した人の話を読んで、「私だけじゃないんだ!」と前向きな気持ちになれたのです。
そして、私の経験談も誰かの役に立つかも?と思い立ち、ブログを始めるきっかけにもなりました。
まずは、
- 私自身の妊娠の経過
- なぜ入院することになったのか
- 切迫流産とはなんぞや?
というお話から始めたいと思います。
妊娠は予測不可能。そして自分の身に起きないと実感も湧きません。
そんな時、私の経験談が少しでも参考になれば嬉しいです。
順調な初期〜中期
妊娠初期(4ヶ月頃まで)
- 生活に支障が出るようなつわりは全くなし。
- すぐにお腹が減る。空腹感があるとうっすら気持ち悪さを感じる。
(→ドライフルーツ、干し芋、せんべい、穀物バー、おにぎりを常備してしのいだ。)
19週(5ヶ月頃から)
胎動がおぼろげに感じられるように。
21週(6ヶ月に入った頃)
- ズキンとした腹痛を感じる
- 子宮口あたりがズキンとした痛み
- 腹痛で夜中起きる。1時間くらいで落ち着く。
- 片方のおしりの筋肉がズキっと鋭い痛みを感じる。
- 夜ご飯にキムチ鍋食べたら、お腹がパンパンに張って呼吸が浅くなる。寝転んで休んだら落ち着いた。
(全て一時的な症状でした。とりあえず横になって休めばすぐ治ったので、症状だけメモして、妊婦健診の時に報告してました。)
妊娠初期から6ヶ月に入るまで、大きなマタニティトラブルはなく過ごしていました。
重たいものを持たないようにとか、最低限気を付けつつも、家事に仕事に、つい動きまわってしまっていた妊娠中期。
今思い返せば、順調だからって調子のって動きすぎていたのかもしれません。
安定期だ!と思って、新幹線に乗って友だちに会いに行ったり、夫と温泉旅行に行ったり、ちょっとアクティブに動き出したりもしていました。 (結果的に、入院になる前に行っておいてよかったーと思いましたが。笑)
急展開!入院は、突然に
21週(6ヶ月)の検診にて
エコーの診察では
「胎盤とへその緒を繋げている血管がマングローブみたいになっている。でも標準的に成長してるから、ひとまず問題なさそう。」
気になる指摘はありつつも、経過順調ということで、次の診察も4週間後に決まり、
「じゃあ20週過ぎたから内診もしますね〜」と 内診台へ移動。
すると
「⋯⋯子宮頸管が20mm。切迫流産だね。うちでは、25mm以下を基準に入院してもらっています。入院期間は未定です。2週間の人もいれば、数カ月の人もいます。」
と入院の方向性に話が進み始める。
急な展開にプチパニック!
家族に相談してって言われたので、
- ひとまず、夫に電話。荷物を取りに帰るとしたら病院に送ることはできるか、確認。
- 午前中だけ休みをもらっていた職場にも、入院になったことを取り急ぎ報告。
(この時は、そのうち退院して、仕事復帰できるだろうと甘く考えていた私。)
通常は、そのまますぐに入院する流れになるらしいのですが、
「荷物だけ取りに帰ってもいいか」相談して、医師の許可が出たので、一時帰宅し、また3時間後に病院に戻ることになりました。
私の場合、第一子の妊娠だったため、
自分と仕事のことだけを考えればよかったのですが、
上のお子さんがいる人はもっと大変な状況で、心配も多いはず⋯
「切迫流産」と「切迫早産」21週か22週かで大きく変わる
私の場合、入院と言われた時期が21週だったため、「切迫流産」と診断されました。
ちなみに22週以降になると「切迫早産」になります。
妊娠22週未満で、子宮内で赤ちゃんが生存しているのに、出血や腹痛など流産が進みそうな徴候を認めた場合を、『切迫流産』といいます。
流産は、妊娠したにもかかわらず、早い時期に妊娠が終了してしまう状態です。妊娠22週より前に生まれた赤ちゃんは、お母さんの子宮の外では生きていけません。そこで日本では、妊娠22週より前に終結した妊娠を、『流産』と呼んでいます。
引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームぺージ
お腹のはりや痛み(子宮収縮)が規則的にあり、子宮の出口(子宮頸管)も開き始めるなど、早産の危険性がさし迫っている状態を、『切迫早産』といいます。
妊娠22週から36週までの間に出産することを、『早産』といいます。
引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームページ
21週で流産してしまった子に治療を施すことはできません。22週以降の早産であれば治療対象になります。
たかが1週間の差ですが、これは大きな差ですよね。
私もまずは22週を超えることを目標に入院スタートしました。
私の状態と治療方針
私は、21週目に“子宮頸管が20mm”だったため、「切迫流産」と診断され入院となりました。
子宮頸管の長さですが、妊娠初期〜中期は、35mm以上あるのが正常。25mm以下になると「入院」と判断する病院が多いようです。
子宮頸管が短くなる要因として 細菌感染なども疑われるそうですが、
私の場合、感染は見られず「子宮頸管無力症」だろうと診断されました。
また知らないワードが出てきた⋯
子宮の出口にあたる子宮頸管は、ふだんは硬く閉じていますが、出産のときだけ開いて、赤ちゃんの通り道(産道)になります。妊娠の中期に、お腹のはりや出血といった症状がないまま、子宮頸管が静かに開き、赤ちゃんを包む袋(胎胞)が出てくる状態を、子宮頸管無力症と呼んでいます。
引用元:公益社団法人 日本産科婦人科学会ホームページ
つまり子宮頸管が勝手に緩んできてしまう、緩みやすい状態であるということ。
原因は分かっていないそうですが、過去の出産や子宮の手術が影響している可能性が考えられるそうです。
また、「生まれつきの体質」でもあるみたいです。
これによって流産を繰り返してしまう場合、子宮頸管を紐で縛って緩まないようにするという治療方法もあるそうです。
私は初めての妊娠だったため、まずは「安静」にすることが治療!という方針となりました。
入院して最初の1週間は、薬や点滴など、医療的な処置は特にありませんでした。
「安静」とは言っても、シャワーは2日に1回、お茶汲みや下膳は自分でできる状態でした。
電話しに行ったり、面会時に談話室に移動したりすることもできました。
人によって状況はちがう。だからこそ「聞く」ことが大事
安静度合がもう少し高い人だと、シャワーが1週間に1回とか、お茶汲みや下膳もやってもらう形になったり、
基本横になっているように言われることもあるようです。
(入院中、仲良くなった人が教えてくれました。)
子宮頸管が10mm切ってて、子宮口が開き始めているって人もいたし、張り止めの点滴をする人もいるみたいです。
私が入院した病院は、なるべく点滴はしないという方針だったのですが、病院やその人の状態によって方針は変わってくると思います。
お医者さんも、その人の状態に合わせた最善の治療方法を考えてくれているはずです。
大事なのは、気になったこと、ちょっとでも不安に感じたこと、しんどいことはどんどん伝えること!
不安を抱えたまま治療に臨むのは、気持ち的にもしんどいと思うので、納得して進むことで、乗り越えていけるのではないかと思います。
妊娠は予測不可能
「つわりがひどくて入院した。」「切迫で自宅安静になった。」なんて話は、友だちからも聞いていたし、SNSでもそんな情報を目にしていました。
でも実際、自分の身に起きないと分からないことなんだなと改めて痛感しました。
そして、自覚症状がないまま入院になると、戸惑いが大きい。
私も身体はピンピンしてるのに、安静にしなきゃいけないもどかしさや、昨日まで普通に仕事していたのに、急に出勤できなくなった申し訳なさを感じていました。
でも、無理をして、流産したり早産になったりした時の後悔を考えたら、とにかく今は安静にするしかない。
「お腹の中の1日は保育器の1週間」とも言われました。
赤ちゃんの成長にとってはお腹の中がベストな環境なんだ!私が安静にすることで、赤ちゃんはお腹のなかに居続けられるんだ!と思うことで、入院という急展開を受け入れ、「じゃあ入院中、何して過ごそうかな」と気持ちを切り替えていきました。
もちろん備えあれば憂いなしですが、予想外の状況になったとしてもなんとかなるもんだなとも思いました。
周りの理解と協力に感謝です。
次回は
ここまで、私の入院までの経緯と状態をお伝えしました。
これから、
- 病院での過ごし方
- 全前置胎盤になった話
- 長期入院を乗り越えた方法
- 持ち物
などについても、お話できたらと思っています。
ここまで読んで下さった方の中には、きっと急な入院になって驚いている方、先行き見えず不安に感じている方がいると思います。
私もそうでした。
でも「自分だけじゃない。」と少しでも前向きな気持ちをもってもらえたら嬉しいです。
それでは、また。
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