こんにちは、すず子です。
子どもとの生活は
スムーズに行かないことばかり。
言うことを聞いてくれなくて困ったり、
子どもの行動についイライラしてしまったり。
そんな場面ってたくさんありますよね。
それは家庭だけじゃありません。
保育の現場にいる私もそう感じてしまうことがあります。
そんな時は、自分に問いかけるようにしています。
「今、子どもを『対等』な存在として見られているかな?」と。
自分のスタンスや見方を変えるって
簡単なことじゃないけれど、
それを変えるとラクになったりもします。
今日は、
子どもとの『対等な関係』というスタンスについて
私の考えをまとめてみたいと思います。
子育てのヒントになれば嬉しいです。
はじめに
ちなみに、これは私が保育士として大切にしている3つの「軸」のひとつでもあります。
そして、親としても大切にしていきたいことです。
3つあるので、3日に分けて綴っていく予定です。
よかったら、最後までご覧ください。
では、本日のテーマ『対等な関係』について
お話していきましょう。
『対等』ってどういうこと?
一人前の子どもである
これは、私が保育士になる前、大学の授業で出会った言葉です。
この言葉との出会いが、「子どもと対等な関係でありたい」と考えるようになったきっかけでした。
「親と子」「大人と子ども」と聞くと、なんとなく上下関係があるような感覚を覚えませんか?
たしかに、立場や責任には違いがあります。
大人の方が人生経験が長い分、知っていることや、できることも多いです。
でもその前に、
人と人。対等な存在であること。
その前提を忘れたらいけないなと思うんです。
そして、互いの気持ちを尊重し合える関係を築いていくことが、私の考える『対等』です。
大人の気持ちと子どもの気持ち
互いの気持ちを尊重し合うとは…
よくありがちな
“子どもが、ごはんの時間になっても遊び続けている”
という状況で考えてみます。
私の保育士としての経験談です。
___
給食の時間になっても、目の前の遊びに夢中になっている3歳の男の子がいました。
「給食の時間だから、そろそろ行こう」と声をかけても、華麗にスルーされてしまいます。
内心、「困ったな、連れて行かなくちゃ」と焦る気持ちもあります。
でも一呼吸おいて、その子の気持ちに目を向けてみました。
「もう少し遊びたいの?」と尋ねると、「うん」と返事がありました。
その気持ちを受け止めて、「そっか、まだ遊びたいんだね」と返したうえで、
「でも一緒に給食食べたいな。終わりにできそう?」と相談すると、
「じゃあ、あとこれやったらいく」と、自分で折り合いをつけてくれました。
「もっと遊びたい」という気持ちだけでなく、
時には「友だちが先に行っちゃって寂しい」「嫌いなメニューがあるから行きたくない」など、
さまざまな子どもの気持ちがあると思います。
保育士としての経験からも感じているのですが、
「もしかしてこうなの?」と子どもの気持ちをまず理解しようとする姿勢を見せると、
そのあとのやりとりが驚くほどスムーズになることが多いんです。
※ただし、子どもを動かそうとして、表面上だけでやると、見破られます(笑)
そして、大人の都合や気持ちを正直に伝えることも大切です。
「これくらいなら待てるけど、さすがにそれは待てない」
「ごめんね、今は時間がないから協力してくれると助かる」
そんなふうに伝えてこそ、『対等な関係』だと言えるのではないでしょうか。
“対等なやりとり”が子どもの育ちを支える
子どもも、
自分の気持ちを受け止めてもらい、
相手の気持ちを知ると
「そうか、私は今こうなんだ」と自分の気持ちや状況を自覚することができます。
安心感をもって、どうしたらいいかを自分で考え、選ぶ力に繋がっていきます。
親も子もラクになれる『対等な関係』
そして、『対等な関係であること』は、私たちをラクにしてくれるスタンスでもあると思います。
私自身、子どもたちがすんなり言うことを聞いてくれると嬉しいし、正直、気持ちがいい。
でも反対に、思い通りに動いてくれないと、ついイラッとしたり、「困ったな」と感じてしまいます。
子どもを自分の都合に合わせようとすればするほど、
うまくいかない時に、自分がすごく苦しくなります。
”対等じゃない関係性”は、自分の首もしめることになるんだなと気づきました。
だからこそ、「今この子は何を考えているんだろう?」と立ち止まって目を向けてみる。
子どもの気持ちに耳を傾けてみる。
そのうえで、大人の気持ちや都合も、正直に伝えてみる。
そんなふうに、対話を通してお互いの気持ちを尊重し合える関係が築けたとき、
心地よいコミュニケーションが生まれることを、私は実感してきました。
「思い通りにいかない」それも学びになる
「対等な関係が大切」というのは、ある意味で綺麗事かもしれません。
現実はもっと複雑で、そんな簡単にはいきません。
対話をして、お互いが納得して進むというのは、時間も手間もかかります。
保育士という仕事であれば、比較的冷静に子どもと向き合うことができますし、
子どもの言葉や行動を待てる時間もあります。
でも家庭では、日常の生活をまわしていかなければならない。
スムーズにいけばホッとするし、滞ればイライラする。
それって、とても自然な感情だと思います。
私のなかに、もうひとつ印象に残っている言葉があります。
「子どもは親から理不尽さを学ぶ」
この言葉は、今回のテーマ『対等な関係』と真逆ですが、
それもまた、現実を表していると感じています。
完璧な人間なんていません。
「思い通りにいかないこともある」
それも学びのひとつだと思います。
お互いを大切にし合いたい
それでもやっぱり、
相手が大人でも子どもでも、
仕事の関係でも家族でも、
誰かと一緒に生きていくうえで、
『対等な関係』を意識することには、確かな意味があると思うのです。
どちらが偉い・正しいではなく、
「私はこう感じている」「あなたはどう感じてる?」と、
対話を通して、一緒に進んでいく。
”お互いを大切にし合える“
そんな関係性を、親子でも培っていきたいです。
今日はうまくいかなくても、明日はまた心に留めて向き合ってみる。
そんなふうに、『対等な関係』を育てていけたらと思っています。
次回は
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
次回は、
私が保育士として大切にしてきた3つの「軸」
2つめ
『過程に目を向けること』の大切さ
について綴りたいと思っています。
そちらもよかったらご覧ください。
それでは、また!
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